Last Monday

赤いChapeau? コラム
読み上げ1(0分28秒・アバターボイス VOICEVOX:雨晴はう)

こんにちは、Akkarinです。

英語で「last Monday」といえば、先週の月曜、あるいは直近の月曜という意味があります。一般的には「最後の月曜日」とは訳しませんが、今回は、Metronome Coreというユニットの「最後の月曜日」という曲をご紹介します。別に世界が滅亡して「最後の月曜日」になったとか、そんなSFな話ではありません(笑)。

読み上げ2(6分11秒・アバターボイス VOICEVOX:雨晴はう)

この曲のアーティスト「Metronome Core」は、めろうの~つと非常に密接なかかわりがあるユニットで、この曲の作詞・作曲を担当したのは、うちのChapeauちゃんなのです。

もっとも、それはプロフィールにも書いていますから、今さらな話ですけど(笑)。

さて、なぜこの曲をあえてご紹介したかですが、それは単純にわたしがこの曲を好きだからです。どこが好きって、とにかく間奏が好きなのです。Chapeauちゃんの曲は、Aメロ、Bメロ、サビといった主要なパートももちろん良いのですが、間奏がとても良いのです。この「最後の月曜日」なら、特に2番のサビが終わった後、その勢いのまま疾走してラスサビへつながる部分。これを初めて聴いたときは鳥肌が立ちましたね。

もっとも初めて聴いたのは、Chapeauちゃん自身で編曲までを仕上げてYouTubeで公開したバージョンです。当時のChapeauちゃんは、編曲が苦手だと公言していましたし、音楽を全くできないわたしがえらそーに言うのもおかしな話ですが(笑)、曲の仕上がりという意味では、まだ粗削りな部分はありました。だけど、この疾走感のある間奏のメロディは、どこか光るものを感じて、わたしはすごく気に入っていたのです。

そこから時が流れて、アルバム「ブラボー!!」に収録されたのが、上で聴いていただいたバージョンです。こちらはプロミュージシャンでもありサウンドエンジニアでもある、ゆうみさんがアレンジを手掛けているのですが、粗削りだった原石を磨き上げて、とても美しい宝石に仕上げてくれました。

それでは、なぜ「最後の月曜日」なのか。これは、Chapeauちゃんが長年住み慣れた家を離れて引っ越しをする際、その家で過ごした「最後の月曜日」の、ちょっと切ない心情を歌っているのです。そんなことは、さすがに言われなきゃわかりませんよね(笑)。

だけど、それを知った上で改めて曲を聴いてもらえると、そんな情景が目に浮かんでくると思います。引っ越しは誰しも経験があると思いますが、荷物を運び出されてがらんとした住み慣れた家。ちょっと寂しい気持ち。疾走感のあるリズムの間奏も、どこか物悲しいメロディと合わさって、印象を強くしているのです。

Chapeauちゃんに、Metronome Core の曲でどれが好きかと聞かれたとき、もちろん他の曲も好きなんですけど、あえて「最後の月曜日」を挙げたら、ちょっと意外そうでしたが、間奏の魅力を力説したら喜んでくれました(笑)。

さらに時が流れて、めろうの~つ初のシングル「Little my me」がリリースされました。この曲は、YouTubeなどではなく、サブスクなどの楽曲配信サイトで配信する楽曲としては、初めてChapeauちゃんが編曲を全部手掛けています。「最後の月曜日」の最初のバージョンがアップされてから3年になりますが、めろうの~つのメンバーであり、作詞担当としては手前味噌に当たるものの、あえて言っちゃいます。めちゃくちゃいいです!!

ただ、Chapeauちゃんは作曲や編曲はできますが、決して「サウンドエンジニア」ではありません。今は「編曲」に最後のマスターアップまでの作業を含むことも多いものの、作曲とミキシングやマスタリングは、本来は必要なスキルが全く異なる別の作業です。わたしやhoyoyoちゃんは、作詞はできても、必要なソフトもそれを扱うスキルもありません。そうなると、結局マスタリングの工程までをChapeauちゃんがするしかなかったのですが、その部分で相当苦戦していました。

楽曲のマスタリングって、わたしは素人なので詳しい説明はできませんが、楽曲の良い部分を取り出して、雑音などがあれば取り除き、きれいに聴ける状態にする工程という感じでしょうか。Chapeauちゃんがどれだけ編曲をがんばっても、マスタリングがうまくいかないと、良い部分が聞こえなくなってしまったり、逆に雑音が残ったり、音が割れたりしてしまいます。楽曲配信を行うためには申請が必要ですが、それらが基準を超えてしまうと、審査に通ることもできないのです。

そんなChapeauちゃんに手を差し伸べてくれたのが、他ならぬ Metronome Core のメンバー、ゆうみさんでした。今回は数々の楽曲を手掛けている「Utopian」名義で参加していただきましたが、同一人物です。Sound CrossやSecret Planなど、ユニットでの活動もしていますが、何よりプロミュージシャンとして作曲や編曲をするのみならず、サウンドエンジニアとして数々の実績もあります。さらには絶対音感までも持ち、わたしたちから見れば無敵ともいえる存在なのです。

ゆうみさんがマスタリングを手掛けてくれた楽曲データを聴いて、びっくりしました。ここにこんなきれいな音が入ってたのか!と、素人のわたしにもわかるほど、美しい仕上がりになって戻ってきたのです。一体どんな魔法を使ったのか全くわからないものの、この曲作りの最後の最後で、図らずも「Metronome Core 再結成」みたいなコラボが実現したのでした。もっとも、Metronome Coreは活動を止めているだけで、解散してはおりません(笑)。

わたしたち3人は、ゲーム仲間としてゆうみさんと親しいですが、Chapeauちゃんは音楽仲間としても全幅の信頼を置いています。これからも何らかの形で、ゆうみさんに関わってもらえるといいなぁという話もしています。めろうの~つは音楽ユニットではなく、「クリエイターズユニット」で、今も音楽を作れるのはChapeauちゃんひとりですからね。

「最後の月曜日」の話を書いていたら、いつしか新曲の話になってしまいました(笑)。

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